【材料と構造】
科目 内容
金属材料学T・U
鉄鋼・アルミニウムなどに代表される、機械や構造物を作り上げる主役となっている金属材料について学びます。
一口に金属といっても、例えば鉄鋼とアルミニウムではその強さ、重さ、光沢などだいぶ様子が違います。
また同じ鉄鋼でもしなやかで壊れにくいもの(鉄筋や針金など)があると思えば、非常に硬いもの(ヤスリや刃物など)があります。
何が違うのでしょうか?
どうやって材料を選んで使い分ければよいのでしょうか?
金属材料の性質について学び、適切な材料の選択と取り扱いが出来るようになります。
材料力学T・U
材料力学T
外から物体に加わる力には引張・圧縮・曲げ・ねじりなどがあります。
どのような材料でも、力を加えるとそれに応じて必ず変形しますが、金属の場合は目で確認できるほど大きくはありません。
ここでは、1つの力が作用した場合の抵抗力と変形について学びます。
材料力学は機械を設計する上で最も基本となる科目です。

材料力学U
材料力学Tの基礎の上に、2種類以上の力を受ける場合の負担と変形について学び、さらに複雑な構造物についてどのような力がかかっているかを学びます。
多くの材料は力の増加につれて徐々に変形も大きくなりますが、時にはある限界を超えると突然大きな変形を生じ、思わぬ故障や事故を引き起こすこともあります。
また、小さな力でも繰り返し作用すると、その被害が蓄積されて破壊に至ることを疲労といい、最近事故の原因の主な要因と考えられています。
それらに必要な対策についても学びます。

塑性力学
針金を手で曲げて放すと、元に戻りません。
金属のこのような性質を「塑性(そせい)」と呼んでいます。
@金属は力を加えるとどのように変形するのか。
A目的の形状にするために必要となる力(加工力)はどの程度なのか。
これらを学ぶのが「塑性力学」です。
自動車産業界を中心に積極的に活用されている学問分野です。
弾性力学
機械に使われる材料は力を受けるとわずかながら形が変わります。また,限度以上の大きな力を受けると壊れます。材料力学TおよびUの知識を基にして、さらに物体内部の力の分布の様子や形の変化の様子を詳しく調べます。機械の設計のために重要である材料の強さと壊れ方の関係について学びます。
トライボロジー
自動車やオートバイをはじめとする機械は多くの"ふれあう面"を持ちます。
トライボロジーとはそのような"ふれあう面"での摩擦や摩耗に関することを学びます。
例えば摩耗やき裂が発生するのを防ぐための表面処理法や油などによる潤滑について勉強します。
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