サンライズイワタin竜洋に対するコメント
宿泊がキャンプになってしまったこともあり,ちょっとしたお祭気分のイベントとなった本大会.たまにはこんなのもいいかな,と思う(特に学生−教官/コーチ間の交流が行われたのは良かった).とはいえ,反省するべき点もあるので,辛口評価を交えながら振りかえることにする.
大会期間中にサポートしてくれた方々に感謝.
- まず三谷先生,後藤,山田,宇津見の4人の大会中のサポートに感謝します.ありがとうございました.
- 大会前日の食事の準備/片付け,大会終了後の片付けなどを彼らか積極的に行ってくれたおかげで,選手はレースに集中できた.
- ボーイスカウトを今でも続ける後藤が特に頑張った.キャンプ素人素人集団のわからないことに対して,的確な返答を出す姿が格好良かった.練習でもその調子で頼むぞ.
- 藤田はいう.「サポートしてくれる人がいないと,こんな風にレース後風呂にも入れないっすよ.マネージャーは必要ですよね.」
- 以前も沼津トライアスロンの反省で「マネージャーの存在意義」についてコメントしたが,今回のレースで多くの選手はマネージャーの必要性を強く感じていた.
- 悪く言ってしまうと「雑用」をこなし,レース中は選手の帰りを待つことがマネージャーである.地味であり,時には楽しくないときさえある.そんなことを快く引き受けてくれた4人には本当に感謝している.
全体を通しての反省
- キャンプの手続きの一部は栗田が行った.来年はすべて学生でやるようにする(責任もって行えば,ぜんぜん難しくない).
- 私のアドバイスが無かったら,食事はどうなっていたのか?と思ってしまった(例えば肉の量は足りるのかとか等).朝食のことも含めて,来年はもう少し考えて献立を考えよう.
- 前日の食材の保管場所を確保すること.たまたま寮事務と,とうよう亭の好意によってどうにか保管できたものの,来年もあれでは困る.スケジュールと合わせて購入計画を立てる必要あり.
- キャンプの雨対策.全くしなかったのはまずかった.私は睡眠不足になった.(T_T)
- レースについて,初めての大会であった1年生はあまりのRUNの走れない事実に戸惑っていた模様.今後デュアスロン形式のインターバルトレーニングを行って,体を慣らす練習をしよう.
キャンプ
- 某TV番組で「俺の胃袋は宇宙だ!」というキャラクターがいる.うちの部員もそうではないかと錯覚してしまうぐらい前日の夕食はみんな食べていた.びっくりである.恐るべし思春期軍団.ちなみに肉は4kg,焼きそばは24人前(!?)を大人2人を含む10人で食べきってしまった.肉はあと2kgあってもいいかな(本当はレース前なので食べ過ぎ/のみ過ぎは良くないのだが...).
- 天気は良くなかった.台風が来ているのにもかかわらず,キャンプは決行することに.先日名古屋で大水害があったのにもかかわらず,である.個人的には,寝ている時間は降るな,レース中は散々な天気でもかまわないから,と願っていたが,夜中は大雨であった.たいてい願い事などはかなわないものである.ちぇっ.
- 大雨でテントはぬれて,シュラフもぬれて,だから寝ているときの気分はぐちゃぐちゃで最悪.そして時折強くなる雨風で,全く眠れなかった.銀マットは必需品であることを認識する.キャンプ素人集団は雨を甘く見ていた.
レース準備
- 実は我々クラブの部員は私も含めて,大会申し込み用紙に「JTU登録番号」を書かずに提出していた.このため受付時に大会関係者からお叱りを受ける.
- おそらく我々のクラブで全員のJTU登録番号を把握しているのは,羽切だけだと思う.それがまずかった.三上さんが後日再度JTU登録番号一覧を私に対して出力してくれるとのことなので,今後全員がすぐに調べられるように勤めることにする.
- 英児以外はトライアスロン初挑戦である.受付も,受付のそばにある出張安売りコーナーも,大会説明会も全部はじめて.彼らのその初々しさを見ていて,はじめでトライアスロン駅伝IN沼津に出たときを思い出す.慣れてしまえば今回参加する距離は決して長い距離ではないが,彼らにとってそんなことは関係ないようである.初めてのトライアスロンに距離は関係無い.
レース
- レースのプロフィール
SWIM:1km,BIKE:37km,RUN:8km.オリンピックディスタンス(ショート)よりそれぞれ若干短い設定となっている.
- 天気:レース中はどんよりとした曇り空.雨どうやら降らない模様.
- SWIM:水温は場内放送があったが忘れた.ウェットスーツ着用だからあまり気にしなかったというのが実情.淡水湖(カッター/ヨットの練習用湖)は前日の雨の影響で茶色くにごっている.沼といっても差し支えない.
- だから視界は最悪.私の少ない経験の中で,一番汚い!と思ったスイム会場は瀬戸内で行われた,とある大会の漁港だったが,今回はそれよりさらにひどかった.前の人の足さえわからない状態だった(だから前に選手がいる/いないを確認するのは手で触るしか他は無い状況だった).
- BIKEコースはサンライズイワタの目玉でもある,スズキのテストコースを5周するもの.全体にわたってフラットであると言えるものの,ストレートにあるちょっとした丘が意外と選手を疲れさせる.
- RUNはスタート/ゴール地点周辺の遠州灘防波堤を走る.静岡県のトライアスロンは防波堤を走ることが多いことに今気づいた.ちなみに千本浜の防波堤と違い,今回走った防波堤はあまり整備されていないように見うけられた.
栗田のレースの内容
- 視界が無い→コースロープもろくに見えない状況だったので,苦手なヘッドアップスイムを繰り返すことになった.このためただでさえ遅いスイムがさらにおそくなり,何と1km17分というありがたくないタイムで終了する.
- 自転車だけは頑張るか,と自転車に乗るが何とここでひとつの失敗に気づく.腰とサドルの位置が合わない.
- 実は夏の間に越しまわりの筋肉が炎症を起こすという問題が発生してしまい,それを解消するために8月の終わりからサドルを前後上下と少しずつ動かして,ベストポジションを探していたのだが,今日の位置は平地でドロップハンドルの下側をもって走るには少々前過ぎたようである.参ったなぁ,とぶつぶついいながら自転車をこぐことに.
- ちなみに平地のトライアスロンであっても,私は今の自転車ならばDHバーは使わない.DHバーの有無でサドルの位置が全然違うからである.ロード用の自転車とトライアスロン/タイムトライアル用DHバー付き自転車は,フレームの形から違うもの,と個人的に認識している.
- 自転車で島田を抜く.「うひゃひゃー!」と振り向いて叫びながら抜いたが,その声が大きかったらしく「僕よりも周りの人がびっくりしてましたよ.」とレース後に言われてしまった.このまま英児も抜くべく頑張るが,同じようなペースだったらしく抜くことはできなかった.
- 1時間ちょっとと,まずまずのタイムでBIKE終了.RUNに移るがぜんぜん走れない.いままで自転車しか練習しなかったので仕方ないことだが,それにしても調子が悪い.島田に抜き返されてしまう羽目になる.
- 折り返し付近で英児とすれ違う.今回も抜けそうにない.続いて島田とすれ違う.思いのほか離れていない様子.どうやら足が動かないらしい.島田のそんな姿を見て,いつもの「最後で抜いてやれ」シナリオが今回も頭の中で出来上がった.実現するべく気を取り直して走る.
- 藤田とすれ違う前に梶谷と白神が来た.梶谷とは「ファイトです!」と互いに声を掛け合う.水泳はまだまだだが,BIKE,RUNの姿に力強さを感じられるようになった.白神には「折り返し地点は遠いですかぁ?」とへろへろ状態で聞かれた.「しっかり走れ!」と質問とはまったく関係ない掛け声を返した.
- しばらくしてから藤田が来た.後で聞けば,サイクルコンピュータをレース直前になくしてしまい,BIKEの周回数はオフィシャルに頼んだ数えてもらっていたが,どうもほかの人より1周余計に走らされた様子.だからうちのクラブ順位において最後にRUNに入ることになってしまったらしい.すれ違った時の足取りがしっかりしていたため,「前に白神,追いつくから頑張れ!」と声をかけた.藤田はうなずくだけだったが,十分やる気を感じることができた.
- と,他人の世話をしたのはよいものの,自分は島田を視界にとどめることが精一杯で,結局抜き返すことができずにゴール.残念.
- その後,梶谷−藤田−白神の順番でゴール.白神は今にも倒れそうな雰囲気だった.
その他
- リザルトがなんと閉会式終了後に配布する,との情報を入手したので,私は居残りほかの部員と三谷先生は一足先に帰路についた.
- これは後日大会事務局に提案しようと思っている事項だが,閉会式終了後にリザルト配布というやり方に不満をもった.なぜ大半の選手を閉会式に縛り付けなければならないのだ?遠くからわざわざきてくれた人の中には,早く帰りたくても帰れないことで,せっかく楽しく終わったレースに不満を抱いてしまい,結局よい印象で帰ることができないと個人的に思う.終わりよければすべてよし,とはよく言ったものである.
- 今回はコンピュータによる自動計測だから,リザルトはネット配信でもよいではないか.多くの大会がネット配信でリザルトを告知している現状を考えると,このような対応は時代の波に乗り遅れている.(静岡県トライアスロン協会のHPがないことも早急に対応して改善するべきである)
以下レースにおけるテクニック
- 濡れたものと乾いたものはくっついてしまう.スイムからあがってきて身につけるウェア類は,あらかじめ濡らしておいたほうがよい.
- ショートディスタンスでは補給はできる限りBIKEの間に済ますこと.今回島田がRUNの最中に,カロリーメイトの缶ジュースを手に持って走っていたが,空き缶が邪魔になるし飲みづらいので今後は避けたほうがよい.
- 高カロリーを補給するため,固形物を摂取するのも手段としてあるが,その場合は自転車のトップチューブに両面テープで固定するなどして,手間のかからない準備をすること.
- 最近はゼリーが出回っているので,こちらを利用するのも手である.たとえばウィダーインゼリーの場合,これをボトルに全部入れる.ただし,このままだとボトルからうまく吸えないので,好みの飲み物(水,ポカリスエット,その他ジュースなど)でシェイクすると,非常に摂取しやすい.レース中の補給を怠ると,場合によってはハンガーノックに陥るので確実に摂取するよう努めること.
- 私の場合,自転車にはボトルを2個載せる.1つはシェイクしたゼリー入りのボトル.もう1つは水の入ったボトルである.水はべたついた口元をさっぱりさせるし,首筋や足にかけることでそれらを(一時的だが)冷却させることができるなど何かと便利なので,必ず乗せるようにしている.
- RUNの時のエイドステーションにおける水分補給時において,紙コップを縦につぶして飲むと,走りながらでも飲みやすい.今までの苦労がうそのよう.
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