昨年の11月に参加した全国高校生トライアスロン選手権に参加した際,編集者と学生が会話する機会があり,これがきっかけとなって,後日取材を受けました.
私はこの取材を通して,学生の頑張りや日ごろの努力の成果が,成績ではなく,取材という形で周囲から評価された,と考えています.
トライアスロンクラブは過酷なスポーツを行なうクラブです.しかし,学生にとっては良い経験の出来るクラブでもあります.
3種目(水泳,自転車,ランニング),最初は誰もが不得意だったり,出来ない種目を持っています.それを「努力」することで,なんとか自分のものにする過程が,学生にとって非常に良い経験となっています.
例えば,
「自転車の練習のあとに水泳なんて無理!」
と弱音を吐いていた全く水泳の出来ない学生も,半年も経てば水泳が出来るようになり,さらに,
「まだ時間があるから練習頑張るか」
と,今までとは全く逆の話をし始めます.
これは「努力」の大切さも知った証拠だと言えます.「努力」することで「不可能が可能になる」ことも知ったのでしょう.
ここに私はクラブの可能性を感じます.普段の生活だけではなかなか身につかない,非常に大切な「努力する」という能力,経験を彼らはクラブで確実に身につけています.
指導している森先生から何かを得ようとしている,学生の生き生きとした真剣なまなざしを,記事から少しでも理解していただければと思います.
トライアスロンクラブ OB
コーチ 栗田顕文